熊との遭遇を避けるために秋山で注意すべきこと

2020年07月27日

山形県の日本百名山

 深田久弥氏の「日本百名山」。我が山形県からも、鳥海山、月山、大朝日岳、蔵王、西吾妻山、飯豊山の6座が選定されています。6/100ですから、都道府県別としては多い方だと思いますし、いずれも本当に素晴らしい山々だと自負しております。
 そんな県内の6座も百名山ハンターの方々は、いろいろな手を使って踏覇されているようです。ちなみに関東からは弾丸ツアーも商品化されていて、私もこれまでに胸にワッペンをつけた登山者にお会いしたことがあります。ちなみに、朝イチで東京を発ち、午後から蔵王に立ち、翌日は月山に登頂し、夜帰京するというスケジュールです。1泊2日で2/100をゲットできるわけですから、かなり効率的でリーズナブルだと思います。月山の代わりに、蔵王と西吾妻山も十分可能なツアーです。
 しかし、他の3座はかなり厳しいです。基本的に公共交通機関利用だと登山口までがかなり時間がかかるので、自家用車やレンタカー利用になります。よくあるのが鳥海山⇔月山。東京発着なら、最低2泊3日でギリギリといったところでしょうか。飯豊山⇔大朝日岳は、距離が近いので一見簡単そうですが、どちらもタフな山行となりますので、決して侮ってはなりません。基本、飯豊山は最短の大日杉コースでも、相当な健脚でないと日帰りは困難ですし、大朝日岳も最短の中ツル尾根コースは下山コースなので往復利用はやめた方が賢明です。3泊4日で行けたらスゴイ部類になります。
 「せっかく遠い山形に行くのだから」と無茶はいけません。それよりも地元の人間としては、忙しない登山ではなく、じっくりと山々に向き合ってほしいと思うのです。満天の星空の下、大朝日小屋からの山形市や新潟市の夜景、日本海の漁火、長大な飯豊の背を彩る紅葉、朝日に照らされて日本海に影を伸ばす雄大な影鳥海、高山植物が咲き乱れる月山では、先達の法螺貝の音に導かれる出羽三山詣での白装束の行者の姿…。我が山形県が誇る貴重な自然や歴史、文化が間近に見られるのです。
 今年は新型コロナウイルス感染防止のため、山といえども不要不急が適用されてなかなか足は進みませんが、落ち着いたらぜひ山形県の山々にお出かけください。梅雨が明けると北国の山はもう秋色めいてきます。


yamachat at 16:24│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
熊との遭遇を避けるために秋山で注意すべきこと